2024年3月30日 講演会「シュルレアリスムと池袋モンパルナス」

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ページ番号4001870  更新日 2024年4月2日

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3月30日(土曜日)に現在開催中の「シュルレアリスムと日本」展の講演会を開催しました。
テーマは「シュルレアリスムと池袋モンパルナス」で、講師は当館学芸員の弘中智子です。

まずは、池袋モンパルナスとはどういった場所であったのかお伝えしました。
1920年頃に現在の椎名町や要町あたりに池袋周辺にアトリエ付き住宅が建てられ、全国各地から上京した画家や画学生が居住しました。
彼らは池袋の喫茶店や居酒屋などで芸術について語り合い、その様子を詩人の小熊秀雄がパリのモンパルナスになぞらえて「池袋モンパルナス」と名付けました。

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シュルレアリスムと日本展に出品している作家のうち、戦前・戦中に池袋界隈に住んでいた人は15人います。
今回はそのなかから靉光、古沢岩美、吉井忠、高山良策についてご紹介し、池袋モンパルナスはシュルレアリスムの影響を受けた一大拠点であることをお話しました。

それぞれの画家の日記や手紙、友人たちの証言からは、画家たちがシュルレアリスムに影響を受け、模索しながら作品を制作していった様子がよくわかります。
また、芸術について語り合う若い画家たちの熱意もひしひしと伝わってきました。

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画家たちがシュルレアリスムに影響を受けながら、どのような作品を作っていったのか、ぜひ展示室で体感していただきたいです。

シュルレアリスムと日本展は残すところあと約2週間となりました。
どうぞお見逃しなく!