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2014.10.06

講演会「種村季弘のマニエリスム 迷宮としての書物」

フランス文学者・美術批評家の巖谷國士先生による講演会「種村季弘のマニエリスム 迷宮としての書物」が、10月4日(土)に開催されました。

まずは巖谷先生と種村氏との出会いと、澁澤龍彦氏、松山俊太郎氏をはじめとした同時代の「怪人」たちのエピソードをお話いただき、当時の熱気のようなものが伝わってきました。
巖谷先生と種村氏は、マニエリスムやシュルレアリスムなど、美術に関して関心が重なるところもありましたが、フランス文学とドイツ文学という専門分野の違いもあり、対談などでは話が平行線を辿り、逆にそれが面白かったようです。

続いて、巖谷先生が選んだ種村氏の代表的な著書とその内容についてお話いただきました。

種村氏のデビュー作である、グスタフ・ルネ・ホッケの翻訳本『迷宮としての世界』(1966年)については、この本に掲載されたパルミジャニーノの《凸面鏡の自画像》やレオナルド・ダ・ヴィンチ《世界の終り》を示しながら、種村氏の根底にあるホッケの思想についてお話いただきました。

数ある種村氏の著書の中でも『ザッヘル=マゾッホの世界』(1978年)は、巖谷先生おすすめの一冊だそうです。

予定していた1時間30分は、あっという間に過ぎ、まだまだお話をお聞きになりたい、という方も多くいらしたのでは?

講演会後には、先生のご著書のサイン会も開かれ、長蛇の列が出来ました。

今回の講演会では、当初お知らせしておりました100席よりも多く座席を用意していましたが、大勢のお客様にいらしていただいたため、立見で聴いてくださった方や、安全の都合上、聴講をお断りしたお客さまもいらっしゃいました。ご希望に沿う事の出来なかったお客様には、ご迷惑をおかけいたしました。

たくさんのお客様にご来館いただきました。ありがとうございました。

(参加180名)

 

 

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2014.10.05

緊急告知!追加イベント「秘蔵!音声&映像公開 種村季弘が語る」

とき:2014年10月11日(土)午後3時〜4時(ギャラリートーク終了後)

音声は、種村の晩年に収録された4時間にも及ぶインタビューの中から活字にならなかった未公開音声、そして大学での授業の様子を予定しています。
映像は、2004年にアテネフランセ文化センターで行われた種村季弘セレクションによる特別上映プログラム「綺想の映画館」のために、一度だけ上映された映画解説の映像と、未公開映像を予定しています。
いずれも美術に関連する内容を予定しています。
どれも普段触れるのことない、貴重なものばかりです。どうぞお見逃しなく!

*当館1F講義室にて、申込不要、聴講無料、先着100名、当日直接会場へお越しください。

2014.10.04

10月4日の講演会 満席です

本日(10月4日)の講演会「種村季弘のマニエリスム 迷宮としての書物」(講師:巖谷國士氏、15:00開演)は、開場して間もなく満席となっております(14:30現在)。

2014.09.30

ご来場ありがとうございます。

28日放送の「日曜美術館」(アートシーン)にて本展をご紹介いただきましたが、

その影響でしょうか。今日は午前中よりたくさんのお客さまにご来場いただいています。

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写真の「第2章 夢の覗き箱」では、覗いて鑑賞する作品がいくつか展示されています。

皆さん熱心にご覧になっていました。

2014.09.28

種村季弘の眼 ギャラリートーク 3回目

本日はギャラリートークの2回目が開催されました。(参加25名)

写真は「第5章 顛倒(てんとう)の解剖学」のコーナーを説明している様子です。
本章では「顛倒(反世界)」をテーマに、日本とウィーンの美術家が紹介されています。
まず注目されるのは、トーナス・カボチャラダムスの《にこにこ元気町》(個人)、《バオバブが生えたかぼちゃの方舟》(個人)。
食堂や病院、街角での音楽ライブやカボチャラダムスさん行きつけの美容院までも描き込まれ、いつまでも見続けてしまう細密描写の楽園図です。
北九州市門司区には「カボチャドキヤ国立美術館」がありますが、カボチャラダムスさんのここまで大きな作品は東京ではなかなか公開されないので、この機会にぜひご覧ください。

続いて、種村が評価した秋山祐徳太子さんの最新のブリキ彫刻、絵本『くまの子ウーフ』の挿絵で知られる井上洋介さんの油彩の大作が展示されています。
現代ウィーンの美術家であるエーリヒ・ブラウアー、エルンスト・フックス、カール・コーラップの作品が展示された一画は、宗教的な祭壇の趣です。テンペラや銅版の超絶技巧には目を瞠ります。

「第6章 奇想の展覧会 − 種村コレクション」では、種村が所有した美術作品の一部が展示されています。多彩な美術家たちとの交友が一覧でき、興味深いコーナーです。

「第7章 書物の祝祭 − 装幀の仕事」では、造本に傾注した種村の著作の一部と、それに関わった美術家の作品が展示されています。
『ナンセンス詩人の肖像』を装幀した野中ユリさんによる口絵では、種村がルイス・キャロルやクレオパトラとお茶を楽む様子がコラージュされています。

展示された全ての作品に種村の美意識が通じていることが感じられ、1点1点じっくり鑑賞されるお客さまが多いのが印象的です。
会期もそろそろ後半に入ります。この欄では紹介しきれない作品群をぜひご覧ください。

次回のギャラリートークは10月11日(土)午後2時からです。
なお本展は、9月28日の日曜美術館・アートシーンで紹介される予定です。

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2014.09.21

種村季弘の眼 ギャラリートーク 2回目

本日はギャラリートークの2回目が開催されました。(参加25名)

写真は第3章「没落とエロス」のコーナーです。種村は、人形、童話、マゾヒズム、フェティシズムなどのテーマを通してエロティシズムを論じました。
この章では、フリードリヒ・シュレーダー=ゾンネンシュターンや、土井典などの作品が展示されています。
ゾンネンシュターンは、占星術師やオカルト教団の設立などを経て、自らを「月の精の画家」と呼び、蛇や女性など共通するモチーフを執拗に描写しました。
土井典の作品は《凾の秘密 女の飾り凾》(個人)のように、非常に豊満な女性の立体像です。土井典の作品について、種村は死と再生の循環から誕生していると述べています。

続いて第4章「魔術的身体」では、吉野辰海、四谷シモンなどの作品が展示されています。種村は「ねじれ」をテーマに論評しており、吉野辰海の《双頭犬》(個人)などは激しいねじれを体現しています。
ハンス・ベルメールの球体関節人形に衝撃を受けた四谷シモンは、1973年の初個展で《未来と過去のイヴ 8》(個人)を発表しました。本展で初公開となる最新作《シモンドール》(個人)と一緒にお楽しみいただけます。

続く5章、6章、7章にも、「種村季弘の眼」を感じさせる面白い作品が多数展示されています。

ぜひご来館ください!

なお次回のギャラリートークは9月27日(土)午後2時から開催します。

 

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2014.09.20

鼎談「怪人タネムラスエヒロを語る」

本日は、鼎談「怪人タネムラスエヒロを語る」が開催されました。
講師は秋山祐徳太子さん(美術家、本展出品作家)、美濃瓢吾さん(画家、本展出品作家)、種村品麻さん(種村季弘・子息、スパンアートギャラリー)。進行は、本展を監修した柿沼裕朋さんです。
皆さん種村と深い関係をもつ方々で、美術に関する話だけでなく、種村が愛した温泉・酒場の話には、会場からも大笑いがおきました。子ども時代の品麻さんから見たお父さんの興味深いエピソードも披露されました。
本展は種村の没後10年に合わせて開催されましたが、多くの人に慕われた種村の人間像が印象的な講演会でした。
講演会の終了後は、秋山さん、美濃さんによる本展図録へのサイン会が行われ、さらに品麻さんが特別に落款をして下さり、多くのファンが列を作りました。
(参加135名)

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2014.09.19

9月20日は鼎談に加えて、サイン会も行います!

9月20日(土)午後3時より、鼎談「怪人タネムラスエヒロを語る」が行われます。
秋山祐徳太子さん(美術家)、美濃瓢吾さん(画家)、種村品麻さん(種村季弘氏、子息)にお話を伺います。
終了後、展覧会図録をお求めの方を対象に、サイン会を行います!
展覧会図録は美術館では2000円で販売しております。
この機会にぜひお求めください!

2014.09.17

通常通り開館しています

昨日(9月16日)は地震がありましたが、展示室に異常はなく、通常通り開館しています。

2014.09.13

舞踏パフォーマンス&レクチャー「種村季弘の方へ」

本日、舞踏家の大野慶人氏による舞踏パフォーマンス&レクチャー「種村季弘の方へ」が、2階の展示室ロビーで行われました。
舞踏家、土方巽の写真パネルや公演ポスター、種村季弘が土方に寄せた文章、「肉体の叛乱」の映像などが展示された空間が本日の舞台です。
大勢のお客様が待つ中、「アメージング・グレース」の調べとともに、本展出品作家である土井典の仮面をつけた大野氏が赤いバラの花を手に登場します。大野氏の肉体から紡ぎ出される動作の一つ一つが会場に拡がるようでした。
舞踏の合間には、慶人氏のお父様で、舞踏家の大野一雄氏と土方巽氏に関するエピソードや、種村季弘氏との出会いなどをお話いただきました。
「ねじれ」は、本展の第四章「魔術的身体」の中の、種村が注目したテーマの一つであり、土方の舞踏や吉野辰海の犬の彫刻は、その文脈の中で紹介されています。また、「ねじれ」は舞踏の基本的な動作の一つでもあります。
吉野の3メートルあまりの大きさの犬の彫刻、《双頭犬》《水犬》と呼応するような、大野氏のねじれを強調した舞踏もご披露いただきました。
普段は写真パネルと映像資料での土方巽と舞踏の紹介でしたが、大野氏の実演とお話により、土方の舞踏、種村のまなざしが見えてくるような公演でした。
(参加者約100名)

 

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