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2014.12.03

菊池亜希子さんとイエラ・マリ展

MOE3月号(2/3発売)「菊池亜希子の絵本のおはなし」の撮影が、板橋区立美術館のイエラ・マリ展会場で行われました! 写真は撮影終了後の菊池さん。展覧会図録を手にしていただきました。

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2014.12.03

まあるいサイコロ?

イエラ・マリ展の会場には、駒形さんデザインのディスプレイがあります。写真は、イエラの『まあるいまあるい』をモチーフにした、子どもが遊べるサイコロ。2人の男の子が、絵柄を揃えたり、積み上げたりしながら遊んでいました。サイコロの配置は日々変わります。
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2014.12.03

イエラ・マリ展 作品紹介4

この作品紹介2・3でご覧いただいた写真のとおり、イエラ・マリの原画はモノクロで描かれたものが多く、たとえば『あかいふうせん』(1967年)も、原画だけ見ると「黒い風船」なので、ちょっとびっくりするかもしれません。

あかいふうせん

印刷所に原画を渡す際には、トレーシングペーパーを原画の上にかぶせ、どの部分を何色で印刷するか指示を書き込みました。展覧会場ではトレーシングペーパーを重ねた状態の原画も少し紹介しています。写真は、『たべちゃうぞ』(1980年)の一場面。トレーシングペーパーには、トラの頭部を色分けして印刷するよう指示が書き込まれています。

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モノクロで描いて色を指定して印刷するという手法は、ディック・ブルーナが「うさこちゃん」を描くときにも使っています。ハッキリと色や輪郭線を印刷することができます。

2014.12.02

イエラ・マリ展 作品紹介3

もうひとつ、イエラ・マリの原画のをじっくりとご覧いただきます。

あかいふうせん

これは、『あかいふうせん』(1967年刊行)の、りんごが木から落ちた場面。
下の方には、なにやらかわいらしい生きものたちが・・・

 

あかいふうせん部分

たとえば、フンコロガシの一生懸命な姿。
イエラが描くなめらかなカーブは、ゆがむことも、途中で途切れることもありません。
まだパソコンの普及していない時代の仕事です。

 

2014.12.02

イエラ・マリ展 作品紹介2

イエラ・マリ展では、8冊の絵本の原画を展示しています。
さて、この写真は、ある絵本の原画の一部分です。わかりますか?

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非常に細い描線を、丁寧に重ねて描いているのは・・・・

 

ちょう(蛾)の羽化の場面です。全体がこちら。『りんごとちょう』(エンメ出版より1969年刊行、エンツォ・マリとの共作)の原画です。
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イエラの原画は、見れば見るほど、その職人技とも言えるような描写に驚かされます。
会場で、ぜひゆっくりと、じっくりと、ご堪能ください。

2014.12.02

イエラ・マリ展 作品紹介1

イエラ・マリの最初の絵本は、エンツォ・マリと共作の『りんごとちょう』です。1950年代末、幼い2人の子どもたちのために作った字のない絵本です。りんごとちょうの成長と世代が受け継がれていくことを描いたこの絵本には、ふたつのバージョンがあります。

最初のバージョンは、ミラノのボンピアーニ出版から1960年に刊行された小さな判型のもので、正方形の場面が続いていきます。リング綴じで表紙もないため、絵本の形態そのものが、始まりも終わりもない循環をよく表しています。(写真はケースとともに)
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もうひとつのバージョンは、ミラノのエンメ出版から1969年に刊行されました。こちらはハードカバーですが、表紙や見返しにも、場面が途切れることなく続いています。また、こちらは見開きの横長の場面となっています。
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イエラ・マリ、エンツォ・マリ『りんごとちょう』Emme edizioni
La mela e la farfalla ©1969, Iela et Enzo Mari ©2004, l’école des loisirs for the World Rights

現在流通しているのはエンメ版と同じ形の絵本ですので、『りんごとちょう』といえばこちらがよく知られています。ボンピアーニ版は、当時としてはあまりにも斬新な絵本だったため、商業的には成功せず、版を重ねることもなかったようです。

展覧会場では冒頭に2つの絵本を並べていますので、ぜひご覧ください。

2014.11.30

ひよこ・たぬきアトリエ「かわるよ かわるよ」

本日、ひよこ・たぬきアトリエ「かわるよ かわるよ」が開催されました。
講師は昨日の講演会に引き続き、ハーメリン文化協会のイラリア・トンタルディーニさんとジョルダーナ・ピッチニーニさんです。

お二人の紹介の後、イタリア式に「チャオ!」とごあいさつ。そのあと、イエラ・マリの絵本「あかいふうせん」を皆で見ました。文字のない絵本ですが、「これはなに?」「つぎはなにかな?」といいながら見ていくと、こどもたちはどんどん答えてくれます。

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そして今回は、この絵本と同じように、一つの形を使って3場面のお話をつくります。イラリアさんがライオンのイラストを描きながら、お話の作り方を説明し、白い画用紙と好きな色の折り紙が3枚づつ配られました。子どもたちはイメージができているようで、どんどんつくりはじめていました。

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完成後は発表会。今回は、お父さん・お母さんも制作に参加される方が多く、楽しい発表会となりました。緊張してしまう子もいましたが、子どもたちも自分の作ったストーリーを一生懸命説明してくれました。

最後にお二人は、「文化的な背景があるからか、日本の方は紙の使い方が上手ですね」とコメントされていました。またイタリアのワークショップでは、お子さんだけ参加させて親は出かけてしまうことが多いそうで、このように親子で一緒に制作するのは大変素晴らしいとも仰っていました。

そして、ふたたび「チャオ!」とごあいさつしておひらき。お土産に、ボローニャのイラストが描かれたぬりえがプレゼントされました。

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2014.11.29

講演会「イエラ・マリ 虫眼鏡で見る世界」

本日、講演会が開催されました。イタリアより、ハーメリン文化協会のイラリア・トンタルディーニさん、ジョルダーナ・ピッチニーニさんにお越しいただきました。お二人は、2010年にボローニャ市立サラボルサ図書館で開催された「イエラ・マリ 虫眼鏡を通して見る世界」展を企画されました。展覧会開催の経緯や、イエラ・マリの自宅を取材したときのことなどを、多数の写真とともにお話しくださいました。

イエラは、もともと人前に出ることを好まず、ひっそりと暮らしていたこともあり、彼女たちが展覧会を企画するにあたっては、参考になる文献資料もインタビュー記事もほとんど見つからなかったといいます。そんなイエラのもとを訪れては、丁寧に聞き取りをしながら、少しずつ原画や資料を見せてもらったといいます。今回の通訳をつとめてくれた、本展のコーディネーターでもある森泉文美さんも、ローマから来てくださいました。あいにくの雨の中、お越しくださったみなさま、ありがとうございました。(聴講約50名)

なお、イラリアさんとジョルダーナさんがイエラを訪れたときのことを書いたエッセイや、同時代のミラノやイタリアの文化的状況からイエラについて考察した森泉さんの論考が、本展カタログに収録されています。

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2014.11.27

イエラ・マリ展図録

イエラ・マリ展に合わせて、会場では図録も販売中です。
アートディレクションは駒形克己さん。作品写真はすべて今回のために撮影しました。「あかいふうせん」にインスピレーションを受けた表紙やカバーには、駒形さんらしい仕掛けがあります。ぜおひお手にとってご覧ください。

目次

「制作中の母」 アゴスティーナ・マリ、ミケーレ・マリ
「静かなる会話」 ジョルダーナ・ピッチニーニ、イラリア・トンタルディーニ

図版
1章 新しい絵本
2章 時をあらわす
3章 子どもたちにむけて
4章 デザイナーとして

エッセイ
「生き物のいる惑星」 ジュリア・ミランドラ
「開かれた絵本 イエラ・マリの絵本とその周辺」 森泉文美
「つながっていく絵本-イエラ・マリと日本」 松岡希代子

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2014.11.24

カフェ・ボローニャ

イエラ・マリ展の期間限定で、おなじみのカフェ・ボローニャもオープンしています。手作りのパンやお菓子が美味しい。展覧会の前後に、ランチやお茶にぜひお立ち寄りください。
カフェには、ブックショップも併設しています。イエラ・マリの絵本はもちろんのこと、字のない絵本、ブルーノ・ムナーリ、レオ・レオーニ、駒形克己さんなどの絵本もありますので、こちらもどうぞご利用ください。

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