2017.06.14

大谷省吾先生講演「絵画に託されたメッセージを読み解く」

現在開催中の館蔵品展「絵画は告発する/特別展示 板橋の日本画」の会期も今週末6月18日(日)までとなりました。
6月10日(土)は展覧会に伴い「絵画に託されたメッセージを読み解く」と題して大谷省吾先生(東京国立近代美術館美術課長)にご講演いただきました。 

講演の中では、本展の構成や展示作品に従いながら、個々の作品の背景もお話いただきつつ、作品の1つの解釈をご紹介いただきました。

(展覧会の章構成より)
第1章 プロレタリア運動の中で
第2章 シュルレアリスムと戦争の影
第3章 抑圧の時代と絵画
第4章 「戦後」の人体表現
第5章 社会への眼、戦争への眼

プロレタリア美術、シュルレアリスム、そして戦時下の言論や表現に対する弾圧がある時代に描かれた作品から戦後の人体を描いた作品、ルポルタージュ絵画まで、伊藤久三郎や井上長三郎、早瀬龍江や中村宏の作品図版を交え、時代を追ってお話いただきました。

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講演の最後には、作品の「解釈はいろいろあって良い。違った解釈を、自由に議論できること自体が重要」とのこと。
講演会終了後の展示室ではお越しいただいた方々が改めて作品に向き合い、お話されている姿も見られました。
現在東京国立近代美術館の常設作品展「MOMATコレクション」では、9月10日(日)まで、中村宏、山下菊二、麻生三郎らの作品が展示されているそうです。ご興味のある方はお出かけになってはいかがでしょうか。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。(聴講80名)