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美術館ニュース

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先週の土曜日(6月18日)は鑑賞講座「日本の近代美術を行って見る」第2回があり、8名の参加者の皆様と世田谷区砧にある福沢一郎記念館に行きました。

福沢一郎(1898-1992)は、一貫してテーマをいかに表現するかということを追求し続けた作家です。
日本におけるシュルレアリスム絵画の紹介者としても知られています。
先日会期が終了した板橋区立美術館の「館蔵品展 絵画・時代の窓 1920s-1950s」展で、「憂川(ダンテ神曲による幻想)」(1946年)をご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

講座では、福沢の象徴的なことばを取り上げ、作品を読み解く鍵とする展覧会「Words Works」(会期は6月20日で終了)を鑑賞し、福沢一郎のご子息の一也さんからのお話の後、学芸員の伊藤佳之さんより約1時間のレクチャーを受けました。
福沢一郎の作家像や、アトリエ遍歴、室内のこだわり等について大変わかりやすく解説してくださいました。

福沢は1922年に本郷区駒込動坂(現在の文京区千駄木)にアトリエと住居を新築しました。
その後1924年に彫刻を学ぶためにパリに留学し(のちに絵画に転向)、ロルヌ街のアトリエ長屋で制作しました。
1931年に帰国後、動坂のアトリエに戻り、1936年頃自らの制作と並行して「福澤絵画研究所」を開設しました。
1941年初め、動坂のアトリエに留守番を置き(一時は山下菊二が留守番していたこともあるそうです)、世田谷区祖師ヶ谷に移りました。
1945年春から軽井沢に疎開し、1946年秋頃祖師ヶ谷に戻り、数カ所の住まいを経て、現在の世田谷区砧に移りました。
砧の庭付きの自宅アトリエは1955年頃竣工、1994年に改装し福沢一郎記念館が開設されました。

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東側の大きな壁をはじめ、アトリエの各所は、抗菌作用に優れ、湿気やシロアリにも耐性がある「青森ヒバ」が使われており、北向きの窓からは一日を通して安定した自然光が入ります。
パリ時代のアトリエと比較してみると、北向きの窓や、二階へと続く階段、高い天井など共通点がいくつもあるそうです。

床には、本棚が置いてあった日焼けの跡や、絵具の飛沫跡が見られました。
参加された方は制作の現場であった場所を見ることで、作家や作品により親しんで頂けたのではないでしょうか。

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福沢一郎記念館について、詳細はホームページをご覧ください(こちら)。

「日本の近代美術を行って見る」、第3回は新宿区立中村彝アトリエ記念館と新宿区立佐伯祐三アトリエ記念館での開催です。
佐伯祐三は、福沢と朝倉文夫の彫塑塾にともに通い、パリ留学中も交遊があった作家です。

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