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美術館ニュース

この3連休のご予定はお決まりですか?
12月から始まった「発信//板橋//2016 江戸ー現代」展も、いよいよ1月9日(月・祝)までの開催となりました。
出品作家7人全員の新作を含めた、現代の美術に江戸の美術を重ね合わせた表現をぜひご覧ください。

今日は奥畑実奈さんの展示風景をご紹介します。

奥畑さんは東京藝術大学で彫刻を学んだのち、ネイルアーティストに転向した経歴の持ち主です。
ネイルアートに日本の伝統的技術である蒔絵や螺鈿、乾漆を取り入れて注目されています。
彫刻を制作されていたときから大変繊細な作品を作ることが多く、彫刻を学びながら行き着いた先がネイルアートでした。
藝大に通いながら専門の学校にも行くようになり、大学院修了後はネイルの仕事に就かれました。
コンテストでの受賞を重ねながら、東京藝術大学の漆芸の研究室で蒔絵、螺鈿、乾漆などの伝統的技術を学ばれました。
伝統工芸技法と組み合わせるアイデアは、ネイルを学び始めた当初から頭にあったそうです。
ご出身が奈良県ということもあり、自然と仏像やお寺に興味を持ち、ご自分の制作とも繋がっていったということです。

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画像:奥畑実奈『花衣』2016年/プリント/594×841×5mm

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画像:奥畑実奈『華爪2016(冬)』2016年/漆、金粉、貝、樹脂/25×120×5mm

ネイルの土台は、奈良の興福寺の阿修羅像と同じ脱活乾漆という技法で作ります。
そのあと蒔絵や螺鈿を施しています。蒔絵の技法では、漆で花や葉を描いた上に金粉をまき、乾かしたあと漆が平滑になるよう研いでいきます。それを何度も繰り返すことで絵に奥行きが出ると奥畑さんは言います。

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爪という小さな面積の世界に、花の形に彫られた貝が漆で貼られていたり、玉虫の羽が施されていて、その精緻な美しさに驚きます。
ぜひ展覧会で実際にご覧ください。心よりお待ちしております。

【作家プロフィール】
奥畑実奈(おくはた みな)
1975年奈良県生まれ、東京藝術大学大学院小椋範彦研究室研究生修了。2014年「collect 2014 The International Art Fair for Contemporary Objects」(Saatchi Gallery、イギリス)、2015年「うるしのかたち展」(東京藝術大学大学美術館陳列館、東京)、2015年「Kawaii:Crafting the Japanese Culture of Cute」(The James Hockey Galleries, University for the Creative Art、イギリス)

【作家コメント】
日本人には、小さいものや可愛いものを愛でる感覚がある。私の作品は、人体の一部である「爪」という小さな世界に、絵画、彫刻、工芸などの要素を取り入れている。蒔絵という伝統的な技法とネイルアートを融合し、過去と未来を重ねた、ハイブリッド作品としての爪を見てほしい。

▼「発信//板橋//2016 江戸ー現代」展
展覧会について詳しくはこちら

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