2017.12.02

講演会「タラブックスを取材して ~人・モノ・本~ 」

本日は、カメラマンでライターの松岡宏大さんと編集者でライターの野瀬奈津子さんにお越しいただき、「タラブックスを取材して ~人・モノ・本~ 」と題して講演をいただきました。
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お二人は、今年夏に「タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる」(玄光社刊)を矢萩多聞さんとともに出版され、現在当館で開催中のタラブックス展にも大変なご協力をいただきました。お二人はKAILASのユニット名でインドに関する著書もありますが、インドにお詳しいだけでなく、タラブックスへの理解も深く、本日はタラブックスの取材を通じて感じたことを、松岡さんのたくさんの写真とともにお話いただきました。

講演会の前半では、タラブックス社屋のブックビルディングを何度も訪れたことや、オフィスや工房のスタッフたち全員へのインタビューをしたことなどをお話いただきました。お二人の著書にもインタビューは掲載されていますが、みんなタラブックスを家族のように思って仕事をしていることに驚いたということです。
後半は、松岡さんが『夜の木』の作者のひとりのバッジュ・シャームの育ったパタンガル村を訪れた際のことをお話くださいました。インド中央部にすむゴンド族の人たちにとって特別な存在である木や、神話を語り継ぐ語り部、村の女性たちなど、現地で撮影したたくさんの写真を見せてくださいました。村を訪れて、タラブックスの人たちが先住民族の暮らしや伝統など作品の背景にあることを深く理解した上で絵本をつくっていることにも改めて気づかされたということです。

最後には、来日中のタラブックスのギータさんもコメントくださいました。今回のお二人のお仕事に刺激され、新しいプロジェクトが生まれそうです!
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マイペースでゆったりお話する松岡さんと、はきはきと鋭いつっこみを入れる野瀬さん。漫才のような掛け合いに、会場も終始なごやかな雰囲気でした。たくさんの方にご参加いただきました、ありがとうございました。(聴講約130名)

当館の展覧会場では、松岡宏大さんのゴンドの村での写真を、『夜の木』の原画とともに展示しています。また、本展図録には、絵本や原画の図版とともに、松岡さんがゴンドの村やチェンナイなどで撮影した写真も豊富に掲載されています。

また、12月23日(祝)には、追加でトークイベントを予定しています。
松岡宏大さんによる『夜の木』の村のお話です。
本日の講演だけではしゃべり足りなかったという松岡さんに、たくさんの写真とともに再びお話をうかがいます。14時から、当館1Fの講義室で開催予定です。