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美術館ニュース

本日は、ボローニャ展50回記念連続講演会4回目、広松由希子さんにお越しいただきました。絵本研究者の広松さんは、ちひろ美術館勤務を経て、現在は絵本の評論や展覧会の企画、絵本のテキストなども手がけていらしゃいます。またボローニャ展やBIB展(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)の審査員もされるなど国際的にも活躍され、BIB展の日本巡回展のコーディネーターをされていらっしゃいます。板橋区立美術館のボローニャ展においても、毎年「夏の教室」のコーディネートや講演会の講師などを務めてくださっています。
本日は、当館副館長でボローニャ展担当者の松岡希代子がお相手となり、対談形式となりました。松岡は1989年よりボローニャ展の担当となり、2005年・2006年には審査員も努めました。講演会では、松岡がボローニャ展の歴史をお話し、広松さんに各時代の背景などを解説をしていただきながら進めてゆきました。
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1964年ボローニャ・ブックフェアが始まり、第4回目の1967年にイラストレーター展(ボローニャ展)が初めて開催されました。同じ年にチェコスロヴァキアでBIB展も始まり、さらにその1年前には国際アンデルセン賞画家賞も創設されました。東西冷戦のまっただ中ではありましたが、子どもの本のイラストレーションに対する関心が高まった時期なのかもしれません。
コンペ形式となったのは1976年です。その第1回目からイタリア以外の専門家も審査団に含まれ、編集者のほか美術館館長や教育学の研究者なども参加し、当初から幅広い視点で審査されれていたことが想像されます。そして、西宮市大谷記念美術館で初めて日本巡回展が始まったのが1978年、その3年後には板橋区立美術館にも巡回します。公立美術館でも絵本原画展が開催されるようになった背景には、1970年代後半の日本における絵本ブームがあったことを広松さんがご指摘くださいました。
その後、参加型の展覧会であるという認識も広まり、日本からの応募や入選者も増えてゆきました。そして、ボローニャと日本の関係はますます深まり、近年ではボローニャ・ブックフェアの期間を利用して、日本の絵本を紹介するさまざなイベントも行われています。
広松さんが初めてボローニャにいらしたのは1996年、ちょうどイラストレーター展30周年の時でした。有名な絵本作家や編集者が集まったパーティに同席されたときのエピソードもお話くださいました。その後もボローニャ・ブックフェアには頻繁に足を運ばれていますが、広松さんにとってボローニャは、凝り固まったものをほぐしてくれる場でもあるそうです。日本国内でも大量の絵本をご覧になっている広松さんですが、春にボローニャで各国の動向やさまざまな試みに触れることは、ご自身にとっても幅を広げてくれる機会なのだそうです。
最後に、BIB展のこともご紹介くださいました。ボローニャ展とBIB展の両方の審査にも参加され、意義や2つの違いについてもお話くださいました。
ボローニャ展50回の歴史をじっくりとご紹介しつつ、広松さんと松岡の息のあったトークで、和やかな講演会となりました。(聴講約40人)

本日は一時的に雷雨にも見舞われましたが、梅雨明け後、東京も夏らしいお天気が続いています。7月最後の日曜日、展示室も多くのお客様でにぎわっていました。

なお、ボローニャとBIB、50年を迎えた2つの重要な展覧会、いずれも日本に巡回しています。現在は板橋区立美術館とうらわ美術館で開催中。ぜひどちらにも足をお運びください。うらわ美術館のBIB展についてはこちら

板橋区立美術館 > 美術館ニュース > 広松由希子さんと松岡希代子副館長の対談
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