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美術館ニュース

12月14日には、現在開催中の駒形克己展を記念して、フランスから出版者のエリザベット・ローティックさんをお迎えして講演会を開催しました。
駒形さんの絵本は、フランスを中心にヨーロッパで人気があります。本日は、駒形さんがどのようにフランスで紹介され、各地で展覧会やワークショップが開かれるようになったのか、お話いただきました。

エリザベットさんはもともと図書館司書でしたが、仲間とともに「Les Trois Ourses(三匹のくま)」という団体を立ち上げ、アーティストたちを展覧会や書籍を通じて紹介する活動をしていました。
駒形さんとの出会いは、1992年、NY近代美術館(MoMA)のミュージアムショップで『Little Eyes』シリーズを見たことに始まります。その時に在庫のあった4・5・6を購入しましたが、1・2・3もどうしても入手したかったエリザベットさんは、イエローページで駒形さんの電話番号を探したのだそうです。
その2年後にはエリザベットさんの尽力により、駒形さんの初個展「1.2.3…Komagata」がフランスで開催されました。この展覧会は、その後20年以上かけて世界各地50か所以上を巡回したそうです。駒形さんが初めてワークショップを実施したのもフランスでした。その後もLes Trois Oursesの助けもあって、駒形さんは現在ヨーロッパを中心に各地で多数のワークショップを行っています。
さらにLes Trois Oursesは、駒形さんの日本語版絵本の輸入販売のみならず、フランス語版やイタリア語版の出版も行うようになります。絵本『星がねむるところ』は、フランスのグルノーブル市のブックスタートのために、Les Trois Oursesが駒形さんに制作を依頼したものでした。これまでにLes Trois Oursesは5万冊を超える駒形さんの絵本を販売してきたそうで、駒形さんが世界的に知られるようになるにあたって、彼らが果たした役割の大きさがよくわかりました。
このように駒形さんをはじめさまざまなアーティストを支援してきたLes Trois Oursesですが、その活動は2018年に終止符が打たれました。それでも、彼らの膨大なコレクションはフランスの国立図書館にすべて入り、今後は国内外の展覧会へも貸出されることになります。
最後には、エリザベットさんが駒形さんの作品のどんなところに魅力を感じているのか、そしてアーティストたちを支える仕事の重要性についても、語ってくださいました。

エリザベットさんのお話の後には、駒形さんも登場し、2人の出会いや、彼らとの仕事についてお話されました。

おふたりの25年以上におよぶ深い信頼関係が伝わってくる講演会となりました。最後には、会場からの質問にも丁寧に答えていました。エリザベットさんは1995年以来2度目の来日だそうです。ありがとうございました。(聴講約40名)

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