2019年12月1日
駒形克己展 みどころ3
駒形さんは、アメリカでデザイナーとして活動したのち1983年に帰国し、東京で仕事を始め、個人事務所を構えます。
そんな1980年代、駒形さんは音楽やファッションの分野のグラフィックデザインで活躍しました。1980年代半ばからオフコースや安全地帯のレコードジャケットのアートディレクションを担当するほか、ファッションブランドの印刷物や商品タグなどのグラフィックも多数手掛けました。
中でも、コムデギャルソンのコレクションの招待状は、透ける紙や薄い紙を用いたり特殊な印刷を試みたり、繊細な工夫が施され、シンプルなグラフィックワークを引き立てています。
80年代末にはファッションブランド「ズッカ」のロゴマークもデザインしています。大文字と小文字を組み合わせたこのロゴはとてもよく知られますが、駒形さんのデザインだったことを今回の展覧会で知ったという方も多いようです。
ズッカ ロゴ決定稿 1988年頃