2015.07.30

夏のアトリエ1日目

7月28日、イラストレーター向けの連続講座「夏のアトリエ」が始まりました。毎年夏に開催するこの講座、今年で18回目となります。今回の講師は、ベルギーのイラストレーター、クラース・フェルプランケさんです。クラースさんは、たくさんの絵本をヨーロッパやアジアで出版していて、自らお話を手がけることもあります。また、アントウェルペンの美術学校で教鞭を取り、さらに世界各地でワークショップの講師もされ、指導者としても活躍しています。この猛暑の中、初めて日本に来てくれました。

1日目の朝、どんな5日間になるのか、どんな講師や仲間に出会えるのか、参加者たちは緊張の面持ちで集まりましたが、クラースさんの優しく明るい話しぶりにみなさん少し安心した様子でした。まず、クラースさんは自分のキャリアや作品を紹介し、その後、イラストレーションとは何か、そしてイラストレーターが考えるべきことなどを、写真や映像を交えて具体的にお話くださいました。ホワイトボードには、イラストレーション制作にあたっての実践的な15のポイントを板書。自らもイラストレーターのクラースさんですが、知的な思考方法を分かりやすく整理して説明してくれます。
午後には、ベルギーを代表する画家マグリットの作品を分析することで、4つの言葉が導き出されました。メタモルフォーゼ、パラドックス、コンテクストの置き換え、暗示。これらは、ワークショップにおいても重要なキーワードとなるようです。
そして最初の課題が始まりました。参加者は5枚の紙にひとつずつ何かを描き、全員の紙を集めて混ぜたら、一人ずつ目をつぶって5枚引いていきます。各参加者の手元には、まったく脈絡のない5つのもの。課題はメタモルフォーゼ。5枚の中からいくつかを組み合わせて1枚のイラストレーションとして2日目のお昼までに完成させるというもの。クラースさんは一人一人の机を回り、丁寧にアドバイスしたり一緒に考えたり。一方、参加者のみなさんも沢山のアイデアをスケッチブックに描いていきます。

参加者は、20代の美大生からイラストレーターやデザイナーとして仕事している方まで、年齢もキャリアもさまざまですが、講師や仲間からたくさん刺激を受けて、たくさん吸収したいという思いは共通しています。厳しい暑さが続きますが、実りある5日間となりますように!

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