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美術館ニュース

7月7日、七夕の日曜日には、5日間の「夏のアトリエ」のために来日したアルゼンチンのイラストレーター、ディエゴ・ビアンキさんの講演会を開催しました。近年、児童書の世界でもラテンアメリカは注目されています。前日まで21人のイラストレーターと過ごした講義室には、約90名の方が聴講に訪れました。通訳は、夏のアトリエから引き続きスペイン語翻訳家の宇野和美さんが務めてくださいました。
講演会の冒頭は、ボローニャ展の審査についてお話くださいました。ボローニャ展の審査は国籍の異なる5人の審査員が毎年入れ替わります。今回はディエゴさんのほか、イタリア、ベルギー、ポーランド、フランスから絵本作家や編集者が審査員となって、3日間の議論の末に入選作品を決めました。審査の模様やいくつかの作品について入選した理由などを写真とともに披露してくれました。講演会場にはイラストレーターの方も多く来ていたので、参考になったのではないでしょうか。
その後、ディエゴさんのご自身の活動についてお話くださいました。ディエゴさんは、イラストレーターやデザイナーなど4人でペケーニョ・エディトールという出版社を運営し、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアのラガッツィ賞ほかさまざまな賞を受けています。これまでのご自身の絵本や出版社での活動について、たくさんの写真や楽しいアニメーションなどとともに紹介してくださいました。中には、紙やインクなどを自然に還る素材にして、土に埋めると発芽して植物を育てることができる絵本もあり、会場からも驚きの声が上がりました。アルゼンチンでは深刻な経済危機があり、現在も大変な状況にあるとディエゴさんは言いますが、そうした中でも出版者やイラストレーターとして幅広い活躍を精力的にされています。

講演会の後には絵本のサイン会となりました。長い列となってしまいましたが、ひとりひとり丁寧に、ロットリングの美しい線で絵を描いてくれました。

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