焼け跡と絵筆
− 画家の見つめた戦中・戦後 展
特別展示 深井隆

板橋区立美術館では、開館以来、昭和の前衛絵画作品の収集、研究、展示を行ってきました。「池袋モンパルナス」と呼ばれる地域に暮らした、井上長三郎、寺田政明らは、戦後板橋に移り住んだこともあり、その中心となっています。今回は、「焼け跡と絵筆−画家の見つめた戦中・戦後展」と題し、戦中から戦後の混乱期の絵画をいくつかのテーマに分けてご紹介します。戦争が激化し、絵画の発表も自由に行うことが難しくなり始めた頃の前衛絵画作品、戦中に発表された作品、戦後の焼け跡を描いた作品、人体を描いた作品や、戦後世代の画家たちによる新しい絵画、社会問題を告発するルポルタージュ絵画まで、幅広い関心と技法による作品をまとめてご紹介いたします。また、昨年度新たに寄贈を受けた田中佐一郎が焼け跡を描いた《池袋》、1930年代中頃にシュルレアリスムや抽象芸術に影響を受けて制作をした、永井東三郎の《海辺》《作品B》や関連資料も展示いたします。
また、今回は、昨年紫綬褒章を受章した、深井隆の木彫作品を特別展示いたします。板橋区在住で、国内外で作品を発表している深井の彫刻は、ソファーや翼、馬などをモチーフに、観念的な空間を創りあげています。木彫の造形の美、質感をお楽しみください。

関連イベント

記念講演会
深井隆(特別展示作家、東京藝術大学美術学部教授)

日程:2014年5月24日(土)<終了しました>
「part Ⅰ: 簡単日本彫刻史−木彫を中心にー」
14:00〜14:45(当館講義室にて、先着100名)
「part Ⅱ:自作を語る−深井隆の彫刻ー」
15:00〜15:45(2階展示室にて)
参加無料、当日直接会場へお越しください。

ギャラリートーク

担当学芸員が展示室を参加者と一緒にめぐりながら作品や作家についてお話いたします。
日程:2014年4月13日、5月4日、6月15日<終了しました>
いずれも日曜日、午後2時より60分程度、参加無料、当日直接2階展示室へお越しください。


会期中、「梅桜小禽図屏風/菊ニ鶴図屏風」
(狩野永叔筆、当館所蔵)を特別展示いたします。<終了しました>
くわしくは、こちら


浜松小源太《黄昏の憂鬱》1941年、板橋区立美術館蔵

松本竣介《りんご》1944年、板橋区立美術館(寄託)

佐田勝《廃墟》1945年、板橋区立美術館蔵

福沢一郎《憂川(ダンテ神曲による幻想)》1946年、板橋区立美術館蔵

末松正樹《家族》1949年、板橋区立美術館蔵

漆原英子《The Sybarite—快楽を求める人—》1953年、板橋区立美術館蔵

中村宏《富士二合》1955年、板橋区立美術館蔵

高山良策《矛盾の橋》1954年、板橋区立美術館蔵

深井隆《逃れゆく思念—'89-A》1989年、板橋区立美術館蔵

深井隆 ≪逃れゆく思念-邂逅≫ 1986年、板橋区立美術館蔵