イタリア・ボローニャ国際絵本原画 展関連イベント・ 講座
第12回 夏の教室「絵本は『国境』を超えるか?」

「絵本は国境を越える」とは常套句のようになっていますが、現実はどうでしょうか?
どう越えて、どう越えられないのか?国境を超越した絵本表現とは?
国境をまたがり活躍する研究者、活動家、編集者、作家など、多彩な講師陣を迎え、絵本のボーダーについて考える2日間。世界の絵本を見渡し、絵本が文化の橋として果たしてきた役割と現状を見つめ、絵本表現の限界や可能性について考えます。

日  程  2015年8月11日(火)・12日(水)の2日連続 10:30〜17:00 終了しました
講  師  広松由希子(絵本研究家)、三宅興子(梅花女子大学名誉教授)、
松居 友(ミンダナオ子ども図書館館長、著述業)、米津祐介(絵本作家)、
唐 亜明(福音館書店童話第二編集部編集長)、若月眞知子(ブロンズ新社代表)
対  象  全日程参加できる18才以上の方
定  員  42人(定員を越えた場合は抽選)
参 加 費  5000円
申込方法  往復はがきに以下の内容をご記入の上、お申込みください。
①「夏の教室」申込
②氏名(ふりがな)・年齢・住所・電話番号
③職業(学生の場合は学校名と専攻)
④自分にとって絵本とは何か
⑤過去の「夏のアトリエ」「夏の教室」「夏のセミナー」の参加の有無
※返信面にも住所・氏名を記入してください
※宛先:板橋区立美術館「夏の教室係」
※2015年7月22日(必着)受付終了
スケジュール(予定)
2015年8月11日

広松由希子(絵本評論家)
「絵本世界地図を作る」
国境を越える絵本とは?まずは、どこでどんな絵本が生まれているのか、世界の絵本を俯瞰してみましょう。自分の好きな絵本を1冊お持ちください。

三宅興子(梅花女子大学名誉教授)
「イギリスで『翻訳』された日本の絵本で考える」
「絵本の『国境』とは?」を考える一つの材料として、イギリスで出版された日本の絵本を、数例、取り上げる。「翻訳」時に生じている問題を、主人公の名前、言葉の壁、文化の差異など、具体的に取り出し、論じていく。

松居 友(ミンダナオ子ども図書館館長・著述業)
「ミンダナオの子供と、日本の子供を結ぶもの」
ミンダナオの先住民の僻村や戦争でダメージを受け続けているイスラム集落に、先住民、イスラム教徒、クリスチャンの子どもや若者たちが、読み語りに行く活動を続けて15年。絵本を知らず見たこともない、孤児や片親、崩壊家庭から来た子どもたちが、なぜこんなに見事に現地語で絵本を語れるのか?彼らから学んだ、お話の生きている世界とは?絵本とは、どのように国境を越え、平和と構築していくのか、等々。実体験の中から語ります。

2015年8月12日
唐 亜明(福音館書店童話第二編集部編集長)
「絵本の『国籍』」
絵本は、国境を越えるものとされていますが、明らかに「国籍」があります。国境を越えるにはパスポートが必要で、どこの国でも通用する「絵本のパスポート」をどうやって手に入れるのでしょうか。一見、単純そうな絵本は、実に相対的なバランスによって成り立っています。国境という観点で絵本、作家、編集者について考えます。

若月眞知子(ブロンズ新社代表)
「ブロンズ新社てんやわんやの国際出版」
ボローニャにブースを出展して12年。70タイトルの絵本を16の言語に翻訳して、海外の出版社へco-proで発行してきました。経験から見えてきたのは、「何カ国」ではなく「何言語」なのかということ。さらに、各国の出版社は、地球を見据えて絵本づくりをしているという出版姿勢でした。

米津祐介(絵本作家)
「海外出版までの道のりとそれから」
ボローニャ国際絵本原画展の入選をきっかけに、海外で絵本を出版するまでの道のりとそれからをお話いたします。