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池水遊鯉図(ちすいゆうりず)
野口 幽谷(のぐち ゆうこく)

板橋区立美術館 収蔵作品
絹本著色、55.2cm×100.5cm、江戸時代










 藻のうっそうと生えた池の中を、堂々と口を開けて泳ぐ雄壮な鯉が、いまゆったりと方向を変えている瞬間を描いたもの。淡い色彩でありながら池底の明るさを描き出したさわやかな作品に仕上がっている。藻の中に潜むザリガニが愛らしい。この画題は中国画に端を発する「藻魚図」の伝統をふまえたものだ。
 作者の野口幽谷(1825〜1898)は椿椿山に学んで花鳥画を得意とした幕末明治の巨匠。博覧会や内国絵画共進会の審査官を歴任し、1890年には橋本雅邦らと共に帝室技芸員に任ぜられた。

NOGCHI Yukoku

板橋区立美術館 ねっとび




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