板橋区立美術館 表紙へ
花&彩 ボローニャ2人旅・反省会

花・・・山田花菜
板橋区立美術館の夏のアトリエ参加を機にボローニャ見本市へ。
見本市がきっかけでNYから絵本『Feel The Summer』が出版される。
日本で絵本作家として活動中。
彩・・・今井彩乃
4回('03 '04 '05 '06)ボローニャ展に入選。
入選がきっかけでイギリスより絵本『The 108th Sheep』を出版。
太・・・T.M.
2人の良き友人であり、先輩である絵本作家さん。
花:ひさしぶりー! 旅から三ヶ月たったなんて。
彩:ほんとうにあっというま。
太:2人での旅は今回で二度目だったよね。

彩:私は三年前の2003年度のツアーで初めていったの。
そして花菜ちゃんと出会ったのが2004年のツアーで。お互い一人の参加だったから、たまたま同室になって。
花:そうそう! 本当に運命的な出会いで。
二年前は初海外旅行で、不安と期待でいっぱいだったー。
とにかく、新しい刺激を求めてた時だったな。彩乃ちゃんは? 
彩:私は、初入選の年から連絡を取り合っているイギリスの出版社に直接会いたいこともあって。
花:今回はツアーじゃなくて2人旅だったよね!


ボローニャ
太:今年のボローニャはどうよ?
花:日本人が目立ってたねー。
原画展は今年も日本人がたくさん入選したんだけど、出版された作品も結構みかけたよね。
彩:うんうん。みんな早い!
私は三年もかかってやっと今年出版に至ったけども・・・
花:そうだね、こだわって作ってたもんねー! 
二年前と今年と、彩乃ちゃんの絵本づくりをボローニャで見れてすごく貴重な体験だったな。
おかげで海外の出版社のひとにも出会ったり、作品を見てもらえたしね! 

ボローニャ
彩:見てもらったといえば! 花菜ちゃんは二年前、ボローニャ会場の掲示板に貼った作品のコピーがきっかけで出版につながったのよね。
花:うん。今年も掲示板、盛り上がってたよねー! 世界中のイラストレーター分だもんね。
彩:ね! なんだか年々量がすごくなっていくような。もう貼ったものの上から貼ってる勢いで。
実際、貼ったコピーやポストカードに編集者から出版社ブースに来るようにメッセージが残されたりして、ほんとにイラストレーターと編集者を結ぶところだね。
それから、知ってるイラストレーターが会場に来ているか確認してる人たちもいたね。
遠い海の向こうにいて普段はなかなか会えないようなひとと、待ち合わせする場みたいな。まさにミーティング・ポイント。
花:そう! ボローニャは出会いの場。

花:今回もたくさんの出会いと再会にあふれていたよー。
彩:出会いが出会いを呼ぶんだよね。
花:二年前、太郎さんのおかげで、イタリアのイラストレーターのダビデくんとも仲良くなって。
今年、また偶然再会! すごーくミラクルを感じたワ。
太:ダビデは元気だった? 
花:うん! 今年はフィレンツェを案内してもらったよ! 
うちらの旅のテーマは出会いとミラクル! 
彩乃ちゃんはミラクルで、あのあこがれの・・・ね? 会えちゃったよねー!!
彩:そうそう! あこがれの挿絵作家のツヴェルガーさんに会えたのは嬉しかったなあ。
作品を見てもらったり、サインをもらったりしちゃった!
ボローニャの見本市会場って、有名な作家がふつうに居るのはすごく不思議&ラッキーだよね。直接お話を聴ける講演会とかもあるし。

ボローニャ
太:ボローニャの町は観光した?
彩:うん、町自体も数回目だし、馴染んできたよね。
花:うんうん。なんか二年前と変わらない本屋さんとかタバッキとか行って、楽しかったー。
せっかくイタリアにくるんだから楽しまなくっちゃ! って。
今年のボローニャ市庁舎では、絵本の特別展もやってたしね。
彩:レア・スポットだったよね。
花:そう。マジョーレ広場のすぐ近くだし、きもちいいスポットだったよね。
彩:あと、広場週周辺に絵本屋さん、市立図書館もあるし。町に繰り出しても絵本を堪能できるなんて。
花:町のいたるところで絵本を味わえる。
そだ、ボローニャ駅のちかくで偶然古本市も見たよね。
古い絵本とかノートとかあって、わくわくしたなー。

ボローニャ
太:なんかウマいもの食べた?
花:うん、美味しい旅でもあったな。
見本市の中でもカフェやセルフのレストランがあって、いつでも美味しい食べ物が楽しめちゃう。
私のお気に入りの、大きい大きい大っきいピザ! は今年も健在だったわー。
彩乃ちゃんはなにが印象に残ってる? 
彩:やっぱりフルーツがおいしい!
ブラッドオレンジのジュースは絞り立てだし。
屋台とか店の、野菜・フルーツのレイアウトもすごいおいしそうだし。かわいいし。
花:そう、町を歩くだけで、もー幸せ。目の保養だよね。
彩:ボローニャ見本市の最初の夜に開かれる、日本人入選者を囲む恒例の夕食会で出されたボローニャ料理もおいしかったね。生ハムでしょ、挽肉のパスタでしょ。
太:食ってばっかぢゃん。

ボローニャ
花:今回はフリーの旅だったから、自由なスケジュールを組めただけあって、いっぱい冒険しちゃったね。
いろいろな人に助けてもらって。
彩:カタコトのイタリア語でも、最後には鍛えられてなんとかなっちゃった。
通じたときが嬉しくて、どんどん使ってみたくなったりして。
それに、イラストレーターとしては、わたしたち絵を描いてるから、言葉の代わりというか、絵だけで世界の人と分かり合えるのはとてもイイよね。
花:そうそう! 
ボローニャ見本市は本当に見所が多いから。一日ぢゃ足りない。
宿泊して、何日か見る人には、ぜひ電車やバスの旅も楽しんでほしいな。
彩:うん、せっかくだから現地の暮らしに触れる感じも味わうのはいいよね。
「車窓の旅」のテーマを口ずさんでみたりしつつ。

ボローニャ
太:じゃシメを。
花:ボローニャでの出会いは、日常とちょっと違う。
なんだろう・・・距離も時間もとび超えて一気に同じテンションで深く繋がれちゃう。だから、日常に戻ってからも、旅を思いだすと元気が出てくる。
彩:同じ絵本のイラストレーター仲間って、普段なかなか出会えないし、同志に会うことはすごい刺激を受ける。
励みにもなるし。一人じゃないって、勇気が湧くよね。また行きたいね〜、ボローニャ名所の斜塔にもまだ登ってないし。
花:もちろ〜ん! そう! まだまだやりたいことがたくさん! また、エネルギーをもらいにいくのだ。


イラスト/題字/写真/構成 山田花菜・今井彩乃
ゲスト T.M.



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